うぇぶかつ

調べて考えたり反省したこと感じたことメモ

人気ブロガーになるには何が必要なのか

ブログを書き始めて、いくつか分かったことがある。

1つが「毎日書くのは今の俺には無理かもしれない」ってこと。
1つは「毎日書けないならせめて整理したものを書きたい」ってこと。

毎日記事を書いているブロガーさんに憧れは抱きつつも、自分にはそれをやりぬく能力はどうやらなさそうなので、違う路線で自分なりに続けていきたいと思う。

そこで、思ったのが、まず人気ブロガーさんたちの記事を分析しようってことであれこれと見てみてわかったことがいくつかある。

それを一言で言えば「表現が上手い」ということ。

少し言い方を変えると「一般化が上手い」ということ。

そこが僕のようなブロンズブロガー、下等ブロガーとゴールドブロガー、完璧ブロガーを分けているんじゃないかな?と思っている。

人気ブロガーとは?例えば誰?

人気ブロガーとは誰?となると非常に難しいし、人気があれば良いってわけでもないかもしれない。それは重々承知の上で、あえて定義づけするなら…

  • ブロガー名が認知されている

この条件に当てはまるブロガーは人気ブロガーだと思っている。一時的に人気になる人も居るけど、たいていの場合はブログ記事がなんらかの影響力を持ったことで、広く認知される存在となったと思っている。

僕の場合、次の2名は著名なブロガーとして認識しています。

  • マナブログ:ブログ運営のノウハウ等をまとめたマナブログの運営者
  • ちきりん:社会問題などをロジカルに独自の視点で分析してまとめるブログの運営者

この2名は僕の中では著名なブロガーとして真っ先に名前が思い浮かぶぐらいに認知している。

なので、その2名をお手本にしたくてあれこれ分析をしてみた結果として、「一般化が上手い」という共通点が浮かび上がってきている。

一度真似をした

この2名のうちの1人、マナブログさんのブログ運営のテクニックは自身がブログを運営する上でとても参考にさせてもらった経験があります。

ただ、イマイチ結果が出なかった。

今だからわかる反省点もあるにはありますが、それを踏まえて上でもいくつか思うところがあるので、それを整理してみよう。そして調べてみてわかったこと、思ったことをまとめたものがこの記事だったりします。

人気ブロガーを特徴づけている3つのスキル

人気ブロガーを調べてみて共通しているのは「一般化」のスキルだと思っている。

私的で主観であることも一般化し相対化することで、1つの結論であるかのような説得力を帯びさせる。これが人気ブロガーとそうじゃないブロガーの違いを生んでいると思っている。

言い方を変えると、一般的なブロガーは、あくまで個人の意見であり主観ですよって部分を脱することがなく、時には”知る人ぞ知る”や”すでにご存じですよね?感”を織り交ぜたりする。正直さの表れなのだと思うけど、それによって影響力をすごく限定しているようにも感じる。

そして、その違いを生んでいるのは次の3つのスキルだと思っています。

ロジカル

意見が論理的に構築されているというのは、意見の広がりを持たせる上でとても重要な要素になってきます。

AだからB、BだからCとつながりが見えるので、結論までの道筋が理解できる。結論までの道筋が合理的でわかりやすくあればあるほど、飲み込みやすくなる。

これが著名ブロガーに共通するポイントの1点目です。

少し踏み込みますと、その論理のプロセスのポイントポイントが、全て一般的だという共通点があります。

A→B→Cと進むこのABCが”あるある”や”わかる”というものを土台にしています。言い換えると、このABCがすごく私的なものであるほど、主観であり私的となります。

道案内に置き換えると…

  著名ブロガー 一般ブロガー
A ○○という交差点を左に行きます Aという唐揚げが美味しい店のある交差点を左に行きます
B 200メートルほど進むとXXと書かれた大きな屋外看板があります 200メートルほど歩くと僕の母校Bが入っているビルがあります
C その看板がある建物がそうです その建物がそうです

極端ではありますが、上記のような違いです。

  • 知らない人でもわかる、多くの人が認識している情報で組み立てる
  • 知る人ぞ知る、わかる人にはわかる情報で組み立てる

仲間内での会話なら後者でいいと思いますが、不特定多数が見る場所だと前者のほうが好ましいです。こういう伝わりやすいロジカルの組み立て方が自然にできているのが著名ブロガーさんの共通点だと感じています。

まとめ力

2点目が”まとめ力”です。ここが結構重要なポイントだと思っています。手品で言えば、ここが種です。

著名ブロガーと呼ばれる方は、とにかく”まとめ力”が高いです。例えば…

  • 簡易的なグラフにする
  • 要点をリスト化する
  • ロジックを図式化する

こういったことを当たり前に自然にスマートにやってのけます。

文字でロジカルを伝えつつ、それを補足するための図表・イラスト・リストなどを巧みに挟み込んで理解の手助けを行います。

それだけではありません。まとめ力が高いというのは、思考の整理もうまいということでもあります。例えば、次のような思考のためのフレームワークを自然に使っています。

  • ツリー構造:トーナメント表のような分木構造
  • マトリクス構造:2×2、3×3などの縦横2軸のマス目構造

何について話すのか、何について考えているのか、今どのレベル(階層)について話しているのかが常に整理されています。そのため、書き上げた記事は流れるように違和感なくよどみなく読み進めることができます。

適度な言い切り口調

3点目が”言い切り口調”です。”です”、”ます”と自然な言い切りを多用します。

ここまで読んでいただいたこの記事を見返すとおわかりかと思いますが、僕は”思います”や”のようです”といった弱いニュアンスの語尾を使うことが多々あります。実際にそう思っているのでそういうニュアンスの言葉を使うのは自然だと思いますが、読み手からすると、弱い印象を受けるのも理解できます。

そこで自然な”なのです”などの言い切り口調を使うことができれば、文章の勢いが増し説得力も高まってくるのですが、あくまで個人の意見だし、他の可能性も当然ありえるので言い切れないよな…と僕なんかは思ってしまいます。

でも、著名なブロガーさんはそういう弱い印象を与える表現を多用しません。だからといって強い印象を与える言葉を多用するわけでもなく、自然な言い切り方をします。

これは単純な比較を通した実感で分かると思います。

  • 私は気象予報士です。明日は晴れます。
  • 私は気象予報士です。明日は晴れると思います。

同じ気象予報士が同じ情報とデータから明日の天気について予測した上での発言だとしても、前者のほうが確信を持っている何かがあるんだな!と感じるはずで、後者は弱弱しい感じがして不安を覚えるのではないでしょうか?

天気のことですから、現実的で誠実で正確な表現は後者のはずです。でも、前者のほうが確信に近いと感じるはずです。これが語尾が与える印象の違いです。

ちょっとした違いなのですが、でも、その違いによって確信や信用度にも影響を与えるかもしれないことを思うと、語尾が自然な言い切り口調になっているかどうかは結構重要だと僕は思っています。

3つのスキルの有無で呼称が変わる

この3つのスキルの有無によって、次のように得られる評価は変わってくるんじゃないかな?とも思っています。

評価 ロジカル まとめ力 言い切り
わかる!なるほど!
繋がりがわからない  
言いたい事は伝わる  
それで…?  
六法全書?    
グラフとかうまいね    
強いけど弱そう    
メモ…? - - -

ちょっと乱暴かもしれないけど、こういう風に分かれるんじゃないかな?と。

人気ブロガーは一番上段に該当すると思っています。

そして、3つのスキルのいずれかが欠ける、もしくはいずれかしか有さない場合は、得られる評価に違いがあるんじゃないかな?とも思っています。(強引ですが)

どれが良いとか、どれが間違っていると言うつもりは一切ありません。

例えばブログをメモ代わりで使っているなら、自分がわかるキーワードの羅列でメモとして使ったとしても何も問題はありませんので、キーワードの羅列にロジカル的なつながりが見えなくても、まとめられていなくても、言い切る文章がなくても何も問題はありません。

ただ、著名ブロガーのような表現を求めているけど違う評価を受けているとしたら、そして、その評価に近いものが表の中にあるのなら、それが欠けているからではないでしょうか?

著名ブロガーや人気ブロガーの弱点

繰り返しになりますが、僕の感覚での著名ブロガー、人気ブロガーの共通点は高い一般化のスキルだと思っています。

言いたいことがわかりやすい、言いたいことが伝わりやすい。そういう表現を実現するための3つのスキルを有しているからこそ、著名ブロガーや人気ブロガーなのだと思っています。

ただ、著名ブロガーや人気ブロガーの弱点と言いますか、ともすれば欠点と言える部分が1つあると感じています。

弱点は「XX性」

人気ブロガーの弱点は「再現性」です。

人気ブロガーの書く記事はわかりやすいので一読すれば自分にもできそうな気がしますが、では、実際にその通りにやれば同じ結果が得られるのか?となると疑問符が残ります。

先ほどの表に「再現性」という列を追加すれば、人気ブロガーと言えどもそこには”△”や”?”や”×”が入ります。

そして、「再現性」に”○”が入るものは教科書やマニュアル、論文と呼ばれるものになってきます。

昨今ブームとなったコンテンツマーケティングで書かれた記事は比較的再現性が高い部類に含まれるかもしれませんが、人気ブロガーの記事はあくまで主観的な意見という範疇を出ません。

マナブさんやちきりんさんの手法を実践してみてわかったこと

これはマナブログさんのブログ運営論や、ちきりんさんの思考法などを実践してみてわかったことではあるのですが、そこに書かれていることは、あくまでマナブさんやちきりんさんがそうやっているという個人の方法論でしかありません。

言い方を変えると、それを実践してうまくいく人の条件や前提は提示されていないという注釈が必要では?と感じました。

  • 偏差値に幅がある学校で、高偏差値にしかわからない問題の解き方を教える
  • 恋愛経験がない人に、うまくいく結婚生活のコツを教える

伝えたい内容の前提条件がそろってないというのは、こういう事をやっているのと同じです。本来は前提条件をそろえたほうが良いのですが、マナブさんもチキリンさんもその前提条件を揃えている部分が見受けられません。

しかし、無理はありません。
その手法が他の人もうまくいくのかを検証したわけではないからです。

あくまで個人が上手くいった理由、うまくいった背景を自分で分析して言語化したにすぎません。不特定多数の誰かにやらせてみてどうだったかを検証したわけではないのですから、どうしても再現性には疑問符が残ります。

そのため、再現性の部分で△が精いっぱいになります。再現性が×であっても仕方がありません。

しかし、一般化するスキルが長ける人が書いた記事ですから、誰にでもできるかのような印象を記事からは受けてしまいます。このギャップが時には「嘘ばっかり」や「デマ」みたいな悪評を生むことがあるんだろうな…とも思ったりします。

つまり…

言い方はやや乱暴ですが、”再現性が乏しいけど書いている内容はわかりやすいマニュアル”が人気ブロガーの書いている記事だというのが僕が分析した思ったことです。

言い方をかえるとこうとも言えます。

個人の体験、個人の思想をわかりやすく表現できれば人気ブロガーになれるかもしれない

体験が素材、一般化が調理方法と言えばいいのかもしれません。

素材をどう調理すれば美味しそうに見えるのか、実際に美味しくなるのかを知っていたり、そうなるように工夫する。それができる人が人気ブロガーなんだろうな…と。

でも誰にとっても美味しいわけじゃない。当たり前だけど。

 

そんな事を著名ブロガーを分析して思ったので、自分は一般化したわかりやすい記事を書く意識からだな…とか思ったりもしています。