アクセス数が伸びない。そんなときにはあれもこれもが理由に見えてくるし、あれもこれも変えなくてはいけない気がしたり、逆に、何も手をつけたくないもういい!と自暴自棄になったりもします。
そんな中で、どうすればアクセス数が伸びるのか…明確な答えがあるわけではありませんが、常に立ち返るべきポイントは”コンテンツの質”だと思っています。
コンテンツの質さえ担保できれば、望む結果は全てついてきます。(そんな事をグーグルさんも言ってます)
コンテンツの質こそが神なんです。(これもコンテンツイズキングとグーグルさんは言ってます)
でも、ブログを運営しているとそのことをすっかり忘れてしまうんですよね。
それでも、改めて見てみるとやっぱりブログ運営はコンテンツの質こそが全てなんだな…ってことを書きます。
ブログへの主な遷移ソース
ブログは誰かに見られてなんぼ!という部分があります。1件もアクセスがなければそこから何かが生まれることはありません。
もちろん誰かに見せるわけに運営しているわけじゃない!って人も居るかと思いますが、そういう人はそう多くはいないと思います。たいていは誰かに見せるためにブログを運営している部分があると思うのです。
では、そのアクセスはどこからやってくるのか?ということを表にまとめると次のようになります。
ソース | 主な利用者 | 遷移動機 |
検索エンジン | ネットユーザー全般 | 情報、解決策の入手 |
ポータルサイト(無料ブログサイト・ブログポータル) | ブログ運営者、ブログ愛好者 | 多種多様 |
SNS | SNSユーザー | さらなる詳細情報 |
メルマガ | メルマガ読者等 | さらなる詳細情報 |
- 遷移動機 … そこから自ブログへアクセスする理由
主にこれらからブログにアクセスが遷移してくるわけですが、それぞれに動機が微妙に違います。
検索エンジン
検索エンジンについて改めて語ることはないとは思いますが、グーグルを代表する、調べ物をするときに使うあのツールです。
この検索エンジンによって調べ物をしている人が、検索結果に表示される記事から目ぼしいものをチョイスしてアクセスをしてきます。
ポータルサイト
1つはポータルサイトです。はてなブログやライブドアブログ、アメブロなどを利用していると、その更新情報がポータルサイトに表示されます。それを見た方が興味を持ってアクセスをしてきます。また、読者登録をしていると、その登録しているブログの更新があればやはり訪問されます。
こちらは調べ物よりも、最新情報や、日常のことなどをまとめた日記を読みたいという方が多いという印象です。
SNS
X(旧ツイッター)、フェイスブックなどのSNSからブログへ訪問する方がいます。こちらは最新情報や更新された読み物、興味のある読み物を読みたいという情報取得が主な理由です。
メルマガ等
SNSと役割的には似ていますが、登録していただいたメールアドレス宛にメールでお届けするマガジン形式のものから訪問する方がいます。
こちらもSNSの訪問動機と似ており、最新情報や更新された読み物、興味のある読み物を読みたいという情報取得が主な理由です。
対象コンテンツまとめ
対象となるコンテンツとは具体的に何か、競合となるツールは何かという切り口で、もう少し説明をしたいと思います。
対象 | 例 | 競合 |
情報 | 公的情報など | - |
解決策 | 方法など | 動画 |
詳細情報 | 調査記事 等々 | 動画 |
個人制作物 | 写真、絵、読み物 等々 | SNS・動画 |
公的情報
情報として代表的なものに、公的情報があります。公的機関が調査した結果をまとめたレポートや報告書などです。例えば、XX白書というタイトルで公官庁が出すものです。
また、法律や条約などの社会のルールや、用語の意味などもこちらに含めても良いのかもしれません。
調べ物をしている中で、確かな情報を調べたいとなったときにたどり着く情報です。
解決策
何かをやるにはどうすればいいのか?そこに行くにはどうすればいいのか?などの手段や方法などの解決策に該当する情報です。
こちらもわからない時などの調べ物としてたどり着く情報ですので、検索エンジンでよく調べられている情報の1つでもあります。
ただ、今は動画で解説するほうが伝わりやすいということで、動画で解説する人も増えていますし、同時に、動画で知りたいというユーザーも増えています。
詳細情報
更なる詳しい情報をまとめた記事などが、この詳細情報に該当します。
例えば、「XX月XX日にイベントをやります!」とSNSで告知して、その告知の詳細をまとめたブログ記事をリンクさせていれば、詳細を知りたい方がその記事にアクセスしてきます。そういった詳細情報をまとめた記事です。
こちらも動画で告知するケースがありますが、一覧性が高いのでブログ記事として公開するのは基本的な手法となっています。
個人制作物
ブログ記事に個人の創作性を発揮したコンテンツを掲載しているケースもあります。
小説であるとか、絵であるとか、イラストであるとか。
ブログの持つ簡易更新性と一覧性を活かして、ポートフォリオとして役立てている方が少なくありません。
ただ、SNSをそのままポートフォリオとする方も居ますので、作品と相性のいい手法で発表するのがセオリーとなりつつはあります。
集客ソース別集客スキル
ブログへのアクセスがどこから来るのか、そして、そのアクセスは何を目当てとしているのかということを上記で書きましたが、うまく伝わってますでしょうか?
どこからのアクセスかによって求める記事内容は違います。そのため、アクセスを伸ばすための技術として、ソース別で各々に下記のようなスキルが確立されていたりもします。
ソース | スキル | 概要 |
検索エンジン | SEO(検索エンジン対策) | 検索結果で上位表示させる |
ポータルサイト(無料ブログサイト・ブログポータル) | ?? | - |
SNS | SNS運営スキル | SNSのフォロワー増加スキル |
メルマガ | 登録者数増加スキル | メルマガの登録者増加スキル |
ポータルサイトに関しては特に裏技のようなものはないと思います。更新すればポータルサイト上にその更新概要が表示されますので、強いて言えば適時更新を積み上げていくことが大切だと思います。
そのポータルサイトを省くと、大きく分けると次の2つのスキルに分類できます。
- 表示順位 … 検索結果の”順位を上げる”というランキング上位表示のスキル
- 登録数 … フォロワーや登録者数といった登録数の増加を目指すスキル
いずれも結論として、”良いコンテンツを提供する”ということに帰結します。
もう少し詳しく説明をするとこうなります。
集客スキル≠コンテンツの質
コンテンツの質を高めることができれば集客力も必然的についてきます。それを紐解くとこういう理由があるためです。
- 表示順位 … 検索エンジンは良い記事を上位表示させるためのアルゴリズム改善を絶やさない
- 登録数 … 継続的にそれを読みたい、また見たいと思う理由は直近のコンテンツ体験に左右される
このような理由です。
検索エンジンは良い記事と評価されているものを上位表示させたいと考えていて、そのための改善を絶やしません。仮に今日上位にあっても、それよりも良いコンテンツが出てきたら、それをより上位に持っていくようにします。つねにより良いコンテンツを上位に持っていくという思いを強く持っています。
また、SNSやメルマガの登録数は直近のコンテンツの視聴体験に左右されます。直近のコンテンツを面白い!と感じたのなら、最新のものも見たい!と思って登録するはずです。必然的に登録数が増えていきます。
コンテンツの質が高いと、その質の高いコンテンツによって望む結果がついてきやすくなります。
なので、あくまで質の高いコンテンツをより効率的に露出させ、より多くの人に届けるためのスキルとしてSEOや登録者数増加スキルがあると考えるほうがネット集客を理解しやすくなると思います。
コンテンツの質がやはり大切
ネットでの集客を実現するには「対象とする集客ソースで、質の高いコンテンツを提供できる」ことがとても大切になってきます。同時に集客スキルが大切にもなってくるのですが、僕はコンテンツの質のほうが圧倒的に大切だと考えています。
集客スキル × | 集客スキル ○ | |
コンテンツの質 アリ | B | ◎ |
コンテンツの質 ナシ | × | A |
”コンテンツの質”と”集客スキル”を軸にして2×2のマトリクスを作ると、上記のような表になります。
理想は◎で、◎に居るのならすでに成功は手にしていると思います。問題は◎以外の場面に居るという時です。このそれぞれの状況を客観視すると、”コンテンツの質”がやはり大切だという事になってきます。
なぜなら…
- 集客スキルは後天的に対応可能なので、集客スキルで差別化はできない
- 高いコンテンツの質を発揮できる層は少ない
これらのことが考えられるためです。
簡単に言えば、”コンテンツの質が低い”状態を維持してしまうと、永久に◎の場所に行くことはできません。それを踏まえてもう少し具体的に書きます。
Aは競争が激しい
マトリクス表を見ると4分割されているので、それぞれに同じぐらいの量が配置されているという印象を与えるかもしれませんが、僕の感覚ではAと×が圧倒的に多い印象です。逆に、Bと◎は非常に少ないと感じています。
なぜなら、コンテンツの質が他より圧倒している、コンテンツが個性的であるとするものはそう多くはないと考えてためです。
コンテンツの質が低いということは、どこにでもある、見たことがある、価値が低いということを意味します。そのようなものは大量に存在しています。
そのようなものの中から選ばれる存在になるために集客スキルを身に着けるという発想に至りがちですが、個性のないコンテンツに集客スキルをまとわせたとしても、結局、個性がなく集客スキルをまとわせただけのコンテンツが大量に存在するだけになります。
集客スキルを身に着けただけではコンテンツを差別化することはできません。
コンテンツの質を高めたら追いつかれにくい
コンテンツの質を高めると、それだけで頭一つ抜けた存在になります。つまり、競争に勝ちやすい状況や環境が揃います。なぜなら、その層にいるライバルが少ないためです。
全くいないということではありませんが、質が高いコンテンツが大量に存在するということはなかなかありません。例えば、”英検1級取得者が教える30日で英語力を高めるコツ”というコンテンツを高精度で作成すれば、同様のコンテンツを作れる人は限られてきます。
まず、英検1級取得者であり、なおかつ30日で英語力を高めるためのコツを正しくわかりやすく、裏付けを持って伝えることができているコンテンツなんて、そうそうありません。
全くないということはありませんが、質が高まれば高まるほど、その領域のライバルは減ります。
情報であろうが、イラストであろうが、読み物であろうが、質の高いものを作れる人は限られます。質が低いコンテンツが質の低いコンテンツ同士の争いに勝ったところで、質の高いコンテンツには絶対に勝てません。
日本全国の国民を対象にして調査した結果を公官庁は定期的に発表していますが、これと同レベルのものを出せる機関はそうそうありません。だから、公官庁の出す情報は常に高い価値を持っているし、検索エンジンも高く評価し、上位に表示しています。
集客スキルももちろん大切
だからコンテンツの質が大切で、それがあれば集客スキルの有無をも凌駕するよってことを書きたいのがこの記事ではありますが、だからといって集客スキルが不要ということではありませんよってことを補足させてください。
人が集まるところはビジネスが発展する
いかなるビジネスにも共通することですが、人が多く集まるところが発展し成長します。
例えば、同程度の質の商品AとBがあるとします。しかし、認知度がAのほうが高い場合、Aの商品のほうが売れるはずです。売れることでその利益を原資に次の商品に投資できたり、ビジネス環境を改善してさらに商品の質を高めることができたりすれば、今は同質の商品AとBであっても差をつけることができます。
人気があれば、それによって生まれた資金によって今ある問題を解決してくれるので、非常に有利に勝負を運ぶことができますから、人が集まる仕組みを持っていることは重要でもあります。
一つのバロメーターにもなる
ある程度の審美眼をお客様が持っているなら別ですが、普段から馴染みのない商品やサービスの場合「売れてますよ」とか「人気ナンバー1ですよ」という言葉だけで売れることも珍しくありません。
”人気がある”というだけで1つの目安になることは珍しくありません。同じようなことがネット集客でもあると感じています。
例えば、上位表示されている記事はそれなりに正しいと思い込まれていたりしますし、登録者数が多いと”みんなが登録しているのならひとまず登録してみよう”となったりもするのはよくある話です。
その数字を悪用されてしまう事例もありますが、数字が判断材料として役立っているというのは紛れもない事実の1つではあります。
なので・・・
ブログに求められるのは1にも2にも”コンテンツの質”であると僕は考えています。
これは決して僕の作るコンテンツは質が高いぞ!なんて言いたいのではありません。まだまだ未熟で、上には上がいるとは思いますし、まだまだ至らないコンテンツ作成力だと思っています。
そのうえで、コンテンツの質がスタートでありゴールでもあると考えていて、それはこのような理由からですってことを書かせてもらいました。
そして、この意識の有無は、困ったとき、行き詰ったときにどこに行きつくのかという部分にも影響してくると思っています。
思うように結果がでない。そんなことはよくある事ですが、その時に「そうだ!集客スキルを身に着ければいいんだ!」と考えるよりも「コンテンツの質をもっとよくしていこう」と考えるほうが、解決への道のりは早いと考えています。
それは上記で書いた、コンテンツの質が低いと求めるゴールに永久にたどり着けないけど、コンテンツの質が高いとたどり着けるということにあります。コンテンツの質が高いと、集客スキルを少し追加するだけでも結果が出てくるはずだと思っています。
なので、壁にぶつかった時にはコンテンツの質の見直しが立ち返る原点だと思っています。SEOなどはその後でも全然間に合うはずですし、コンテンツの質の低さを補うためのSEOとなると、SEOにも荷が重いはずです。
そういうことからもコンテンツの質こそがブログを伸ばすためのカギなんだろうな…と僕は考えています。