メルカリ返品すり替え詐欺

メルカリ返品すり替え詐欺について一覧表でまとめました

メルカリ返品すり替え詐欺の概要

項目 内容
手口 購入者が返品を要求し、偽物や別の商品を返送する手口。
対象 ブランド品、高額商品、新品未開封品が狙われやすい。
主な被害例
  • iPhoneを水の入ったペットボトルにすり替え
  • プラモデルを組み立て済み品にすり替え。
被害原因
  • 返品ポリシーの甘さ
  • 商品記録の不備。
防止策
  • 商品の詳細記録(写真・動画)
  • プロテクションタグの使用
  • 購入者評価の確認
  • 返品ポリシーの明確化。
メルカリ対応 不正利用者排除、顧客サポート体制の強化。

事例

商品 被害内容 詳細
高額ブランドバッグ 偽物や全く別のバッグを返送される 約20万円のブランドバッグを販売後、「説明と異なる」として返品要求。返送品がすり替えられる被害。
プラモデル パーツを抜き取られたプラモデルを返送される 新品未開封のプラモデルを出品後、「破損している」と返品要求。返送品は組み立て済みでパーツが欠損。
高額コーヒーメーカー 部品をすり替えられる コーヒーメーカーを販売後、「傷がついている」と返品要求。返送された商品は別の機種の部品が付属。

高額ブランドバッグ

日時 出来事
2023年12月初旬 出品者が約20万円のブランドバッグをメルカリに出品。購入者が即座に購入し、取引が成立。
購入後数日以内 出品者が商品を発送し、購入者が受領。受取評価もスムーズに行われ、取引は一旦完了。
商品受領後約1週間 購入者から「商品が説明と異なる」「偽物の可能性がある」との連絡があり、返品を希望。出品者は困惑しつつも、返品に同意。
返品同意後数日以内 出品者が返品された商品を受領。開封して確認したところ、全く別のバッグが入っており、明らかに価値の低い偽物であることが判明。
返品商品の確認直後 出品者は直ちにメルカリ事務局に状況を報告。しかし、事務局からは「購入者の主張が正しいことが確認できた」との返答があり、具体的な対応策は示されず。
事務局からの返答後 出品者は警察に被害届を提出し、SNS上でも被害を訴え。この投稿が拡散され、メルカリの対応に対する批判が高まる。
2023年12月下旬 メルカリは公式リリースを発表し、「お客さまサポートの方針と体制の見直し・強化が必要であると考えております」との声明を出す。しかし、具体的な対策が示されなかったため、ユーザーからの批判は続く。
『[メルカリ] すり替え詐欺(返品詐欺)との戦い  売上金が補填されたケース <出品側>』
メルカリでブランドバッグを出品し、すり替え詐欺に遭いそうになったため、最後まで返品に応じず、売上金がメルカリから補填される形で終結した経験をシェアいたします。…

プラモデル

日時 出来事
2024年11月初旬 東海地方在住の30代女性が、新品未開封の戦車のプラモデルをメルカリに出品。購入者が即座に購入し、取引が成立。
購入後数日以内 出品者が商品を発送し、購入者が受領。受取評価もスムーズに行われ、取引は一旦完了。
商品受領後間もなく 購入者から「パーツが破損している」との連絡があり、返品を希望。出品者は困惑しつつも、返品に同意。
返品同意後数日以内 出品者が返品された商品を受領。開封して確認したところ、デザインのよく似た別の戦車のプラモデルの箱が届き、箱の中にはパーツが抜き取られた枠や紙のゴミが入っていた。
返品商品の確認直後 出品者は直ちにメルカリ事務局に状況を報告。しかし、購入者は「返品したものに間違いない」と主張し、メルカリ側はすぐに補償などの措置を行わなかった。
事務局からの返答後 出品者は警察に被害届を提出し、SNS上でも被害を訴え。この投稿が拡散され、メルカリの対応に対する批判が高まる。
2024年11月25日 メルカリは、顧客サポートの体制強化や不正利用者の排除など、新たな対応方針を発表。
メルカリ出品のプラモデル 返品で別物が届いた女性が被害届 | NHK
【NHK】フリマアプリ大手「メルカリ」で出品した東海地方に住む女性が、購入者からの苦情を受けて返品に応じたところ、まったく別の物を…

高額コーヒーメーカー

日時 出来事
2024年10月下旬 出品者が約10万円の高級コーヒーメーカーをメルカリに出品。購入者が即座に購入し、取引が成立。
購入後数日以内 出品者が商品を発送し、購入者が受領。受取評価もスムーズに行われ、取引は一旦完了。
商品受領後約1週間 購入者から「商品に傷がついている」との連絡があり、返品を希望。出品者は困惑しつつも、返品に同意。
返品同意後数日以内 出品者が返品された商品を受領。開封して確認したところ、全く別のコーヒーメーカーが入っており、明らかに価値の低い製品であることが判明。
返品商品の確認直後 出品者は直ちにメルカリ事務局に状況を報告。しかし、事務局からは「購入者の主張が正しいことが確認できた」との返答があり、具体的な対応策は示されず。
事務局からの返答後 出品者は警察に被害届を提出し、SNS上でも被害を訴え。この投稿が拡散され、メルカリの対応に対する批判が高まる。
2024年11月中旬 メルカリは公式リリースを発表し、「お客さまサポートの方針と体制の見直し・強化が必要であると考えております」との声明を出す。しかし、具体的な対策が示されなかったため、ユーザーからの批判は続く。
メルカリ、対策ではなく「お気持ち」表明…返品詐欺に加担→出品者に損失与える
メルカリで返品詐欺が相次ぎ、運営元が購入者の主張を鵜呑みにして定型的な対応を繰り返すことによって出品者が商品を取り戻せなくというケースが続出している問題。リリースを発表したが、「意味のない声明」などと厳しい反応も。

メルカリ側の対応

概要

日時 対応内容 詳細
2024年11月17日 公式声明の発表 メルカリは公式リリースを通じて、返品詐欺問題に関する対応方針を発表。「お客さまサポートの方針と体制の見直し・強化が必要であると考えております」「お客さまが不利益を被ることがないよう、随時対応をアップデートしてまいりますので、しばらくお待ちください」と説明。
2024年11月18日以降 ユーザーからの反応 ネット上では「具体的な対策が示されていない」「お気持ち表明だけでは不十分」といった厳しい反応が目立つ。
2024年11月下旬 具体的な対策の欠如 メルカリの声明では、返品詐欺に対する具体的な防止策や改善策が明示されておらず、ユーザーからはさらなる具体的な対応を求める声が上がる。
今後 今後の対応への期待 メルカリは、ユーザーからの批判や要望を受け、今後具体的な対策を講じることが期待されている。ユーザーの信頼回復のため、迅速かつ効果的な対応が求められる。

ユーザーの不満の要因

理由 詳細
購入者優先の対応姿勢 メルカリはトラブル発生時に購入者の主張を優先する傾向があり、出品者の意見や証拠が十分に考慮されていないと感じるユーザーが多い。
自動化された対応プロセス 自動対応システムを採用しているため、柔軟な判断を欠き、個別の事情を考慮しない結果、ユーザーが不満を抱くケースが多い。
具体的な対策の欠如 返品詐欺の問題が深刻化しているにもかかわらず、具体的な防止策や改善策が示されておらず、ユーザーが安心して取引できないと感じている。

他サービスの似た事案

サービス名 事例内容 対応策
Amazon 購入者が高額な電子機器を購入し、返品時に同一商品の古いモデルや故障品を送り返すケースが報告されています。
  • 機械学習アルゴリズムを活用し、不正行為を自動検出。
  • 専門チームを設置し、詐欺行為の調査・対応を強化。
  • 2024年7月、10,000点以上の商品を不正取得したグループに対し、連邦訴訟を提起。
eBay 購入者が高価なブランド品を購入し、偽物とすり替えて返品するケースが報告されています。
  • バイヤー保護ポリシーを見直し、正当な理由のない返品を制限。
  • 出品者向けのサポート体制を強化し、迅速な問題解決を支援。
  • 詐欺防止のための教育資料やウェビナーを提供し、リスク管理の意識向上を図る。
ヤフオク! 高額なコレクターズアイテムや限定品が狙われ、購入者が同一商品をすり替えて返品するケースが報告されています。
  • 出品者・購入者双方に対し、本人確認手続きを強化。
  • 不審な取引パターンを検出するため、取引履歴の監視システムを導入。
  • 安全な取引のためのガイドラインや注意喚起を定期的に発信し、ユーザー教育を推進。

参照記事

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